2018年03月23日

スギ花粉多いです

 スギ花粉情報です。今年は3月2日に飛散開始となり、その後10日ほどで300個程度の飛散数でした。しかし、14〜16の3日間で4212個(東北大学外来棟屋上での定点観測)もの短期集中飛散がみられました。過去に例のない飛散形態で一挙に昨年の総飛散数の2倍が放出されたことになります。仙台における飛散期間は50〜60日なのでこの後も小さなピークをまじえながら4月中旬まで飛散する見込みです。
 今年はやや少ないという予想は外れ、総飛散数は7000個以上の大量飛散になるでしょう。この短期集中飛散のために仙台市内の耳鼻咽喉科はいずれもパニック的な混雑になったようですが、治療を要する患者さんにはお薬が行き渡ったと考えられます。これからは初期療法で服薬していた方が症状増悪する例、治療を後回しにしていてかなり悪くなった例、例年症状が出ないけれど今回の花粉大量暴露で発症した例、などの患者さんの受診が予想されます。

皆さま、桜が咲くまで(スギ花粉飛散終了の目安)あと少しなので頑張って乗り切りましょう。
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2018年01月14日

スギ花粉の飛散予測

  2018年のスギ花粉は昨年7月の日照時間が多かったことから、全国的に多くなると予想されています。特に東北から関東北部で多くなる見込みで、NPO花粉情報協会、気象業務支援センターなどの発表によれば仙台では昨年の二倍以上の7000個を超える総飛散数です。
  これは大量飛散ということになりますが、実際のスギの花芽の生育状況はどうでしょう?県民の森の定点観察に選んでいる木を見に行きました。すると花芽の着花状態はまばらで膨らみもなく、大量飛散の時の生育状況とはかけ離れていました。やはり昨年8月の長雨と日照不足が大きく影響しているようです。平年並み以下の飛散数でしょうか。
  しかし飛散開始は2月末から3月初めで、今後状況が変わるかも知れませんので、油断は禁物ですね。
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2017年08月20日

耳掃除していますか?

 少し前に耳掃除は決してしないほうが良いという意見がネット上で見られました。詳細については知りませんが、一律に禁じるようなものであればこれは考えものだと思います。
 耳垢について少し話してみましょう。耳の穴は外耳道と呼ばれ、耳介と同じ皮下が軟骨で支持されている軟骨部外耳道とその奥で骨で支持される骨部外耳道に分けられます。軟骨部外耳道の皮膚はお肌と同じ構造であり、上皮の脱落や皮脂腺から分泌物などがあり、たまると耳垢となります。健康な人では耳垢は奥から外へ自然に排出されるmigrationの機能があるとされています。しかし、耳垢の性状、外耳道の形態、衛生状況などは個人差が大きく、何もしなければ耳垢はたまっていくとみて良いでしょう。
 実際、日々の診療で耳垢を全く気にしない方が来院されると鼓膜所見が取れないので、まず耳垢摘出から始めないと検査もできません。また、聞こえるから良いと耳垢を放置していた結果、実は外耳道真珠腫だったという場合もあります。耳掃除の適正な頻度にはっきりしたものはありませんが、たまって聞こえにくいという自覚があれば除去すべきと思います。一方、少しでも耳垢がたまると気になり、毎日のように耳掃除する方がいます。外耳道の皮膚に機械的刺激を与え続けると、上皮がどんどん脱落して皮膚が薄くなり、感染を起こしやすくなります。特に痒みを生じるとますます気になりいじってしまうという悪循環に陥ります。
 下の写真は、耳掃除に熱中するあまりブラシ状耳かきの先端を外耳道皮膚にさして折損し、さらに異物として外耳道に残ってしまったケースです。患者さんは成人女性であり、柄の部分を持参して受診してきましたので状況はすぐにわかりました。しかし、外耳道異物としてはかなり異様で痛々しいものでありました。このようなこともありますので、耳垢がたまったと思ったら耳掃除をしても良いですが、ただしやり過ぎないようにご注意お願いします。
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posted by ナカバヤシジビカ at 18:46| Comment(0) | 新着情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする