2015年08月28日

学校健診のあらまし

 ここの所、子供たちの痛ましい事件が次から次へと報じられています。学校健診を通じて地域の子供たちの保健増進にかかわる立場として、また子を持つ親としてもこの現状が何とかならないものかと思います。さて、今日は耳鼻咽喉科の学校健診のあらましについてお話しします。

 毎年春になると学校健診が行われ、私も担当の学校の健診へ出向きます。内科小児科健診は当然として、なぜ耳鼻咽喉科や眼科の健診があるのでしょう。それは、学校健診の目標の一つに「教育を受ける上で支障となる疾病を発見し対応する」という要項があり、情報獲得に支障となる聴覚障害、視覚障害、意思伝達ができない言語障害がとりわけ重視されるからです。つまり、耳鼻咽喉科校医は子供たちが学校教育を十分に受けられることを聴覚、音声言語の面で保障しているわけです。健診は学校保健の二大構成要素の保健管理にあたりますが、もう一つの保健教育に関しては、疾病に対する治療・予防などの指導、最近の疾病動向に関する情報提供などがあり、主に学校保健委員会などがその役割を担っています。
 委員会で配布される資料にある保健室利用状況によれば、小学生では擦過傷や打撲が多いです。鼻出血もよくみられ、原因のほとんどは鼻の入り口から1センチほど中に入った鼻中隔前端の血管の豊富な部位からです。応急処置として、小指の太さに固めた脱脂綿かロール状に巻いたティッシュを詰めて、小鼻の部分を本人の親指と人差し指で左右から圧迫する方法があります。この時おう吐を防ぐためのどに回った血液を飲まないようにしましょう。
 このような発言を委員会でさせて頂いて、学校現場で役立ててもらっています。

 基本は三科校医体制の学校保健ですが、スポーツ外傷に対応する整形外科、性教育について産婦人科、アトピーなどについて皮膚科、心の問題について精神科というように専門医に相談できるように次第にかわってきています。





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2015年08月27日

聴覚障害の手帳取得

 当院では高度難聴の方へ身体障害者手帳交付の診断を行っています。この業務は、指定医が定められた方法に基づき診断書を作成し、都道府県や政令市が申請を認定・交付する仕組みになっています。聴覚障害については、2級が最も高度で以下6級まで等級があります。今までは、初めて手帳交付を申請する場合、等級にかかわらず同一の方法で診断して良かったのです。しかし、昨今の社会情勢から詐病への対策が迫られ、2級の診断には特に脳波聴力検査を実施し、記録データのコピーを申請書に添付するようにH27年4月より改定されました。脳波聴力検査にはABR(聴性脳幹反応検査)、ASSR(聴性定常反応検査)、蝸電図検査などがありますが、いずれも診療所で常備している機器ではないので2級相当と判断されれば、市中病院の耳鼻咽喉科へ紹介となります。

 2級レベルの難聴は大きな音がようやくわかる程度で、会話は困難となり読唇、手話、筆談などを併用しないとコミュニケーションがとれません。2級に至る経過はさまざまですが、成人の健聴者が突然2級相当の難聴になるのは珍しく、疾患や加齢のために元々あった難聴が進行する例が多いです。ほかに、遺伝性難聴で生下時より難聴が認められる乳幼児の例や、何らかの理由で難聴が放置されていた例があります。2級の診断は慎重に行うことになりましたのでお知らせします。
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2015年08月21日

キツネに会った

 先日県南のキツネ村に行ってきました。沢山のキツネが柵で囲まれた広い敷地内を思い思いに歩いていました。ここは元々キツネが多数生息していた地域でキツネにまつわる地名が多いです。奥の方に小さな稲荷が祀られていて、その名も御金(おこん)神社です。昔、沿岸で作った魚の干物を米沢に売りに行くのにこの辺り通ったようです。
 こんな話があります。一人の商人が干物を担いで沢道を歩いていると楽しげに遊んでいる子ギツネに出会い、あまりかわいいので小魚を与えました。子ギツネが喜ぶので、その後も通るたびに小魚を少し分け与えていたようです。ある時、帰り道に急に深い霧に包まれ途方に暮れていると、着物をきた美女が現れ「いつも子供がお世話になっています」と礼を述べて先に立って道案内をしてくれたとのことです。

 キツネは目が切れ長で口がとがり手足が長く伸びて尾も太く、人のペットである犬とは異なり野性を感じさせます。山道を一人で歩いていてキツネにあったら、不思議なことが起こるかもしれませんね。

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