2021年06月08日

耳に良くない生活習慣


私たちの暮らしの中にある音の大きさはどんなでしょう?

「音圧と環境音」
>130dB:飛行機の離陸時
80~90dB:パチンコ店内、工場のボイラー、
      ゲームセンター内
~80dB:飛行機の機内、地下鉄の車内、
     主要幹線道路(昼間)、蝉の声
~70dB:バスの車内、新幹線の車内、ファミレス店内
~60dB:銀行・役所の窓口、本屋店内、博物館内
~50dB:高層住宅(昼間)、戸建住宅(昼間)、
     美術館内、図書館内
~40dB:高層住宅(夜間)、戸建住宅(夜間)
約30dB:ホテル室内

音に囲まれた中で私たちはどんな感覚を持つでしょう?

「音圧と人の感覚」
>130dB:耳の疼痛感、耳を覆いたくなる
80~90dB:目的の人と話ができない
~80dB:よほど大きくしないと話せない
~70dB:意図的に声を大きくして話す
~60dB:うるさい気もするが会話ができる
~50dB:ザワザワして落ち着かない気分
~40dB:静かであるが音からの開放感がない
30dB:静かで落ち着いている
<20dB:シーンとしている

音の大きさによる私たちの身体への影響は?

「騒音の身体への影響」
30-65dB :心理的影響「やかましい」「イライラする」
65-85dB :心理的影響、生理的機能に及ぼす影響→
      疲労の増大、自律神経障害、睡眠障害
      心血管系障害 など 
85-120dB:心理的影響、生理的影響、内耳障害
120dB〜:高度内耳障害


 大きな音にさらされることにより難聴になることはよく知られています。職場での機械音、工事音などに長年さらされ発症する難聴を騒音性難聴と呼び、ヘッドホンやイヤホンで大きな音を聴き続けることにより発症する難聴を音響外傷(音響性難聴)と呼びます。音響外傷にはコンサートライブの強大音、爆発音にさらされて急激に発症する場合もあります。内耳の音受容機構であるコルチ器には有毛細胞があり、空気中の音の振動に聴毛が揺れて反応することにより、電気信号を発生させ、神経を介して脳へ音情報を伝えます。コルチ器をピアノの鍵盤とみなすと、内耳の蝸牛内に低い音から高い音まで約3,500の鍵盤が50〜20,000Hzの周波数の音を細かく正確にとらえています。

 マウスを使った実験では、94dB以上の音にさらされると有毛細胞がダメージを受けます。120dB以上では短時間で有毛細胞が壊れます。有毛細胞が消失すると神経との接続が断たれ、神経自体も構造を失います。有毛細胞は再生しないので、失われた聴力はもう元には戻らないです。近年、携帯型音楽プレイヤーやスマホからイヤホンで音を聞くことが当たり前になり、それだけ音響外傷のリスクが高まっています。WHOでは、世界で11億人もの若年者(12〜35歳)が音響外傷の危険にあると報告され、さらに最近の研究では若いマウスに音響外傷が起きやすいことがわかり、将来的に心配な社会現象です。音響外傷の予防として、以下の対策が推奨されています。

1) 音量を下げ、休憩を挟んで連続して聞かない
2) 1日1時間程度の使用に制限する
3) ノイズキャンセリング機能の付いたヘッドホン、
   イヤホンを選ぶ
posted by ナカバヤシジビカ at 10:38| Comment(0) | 新着情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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